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人間と猫。

今我が家には2匹の猫がいる、昨日まで3匹だった。
いつもデザインしてくれているサリーさん宅のクジラとキョウジュ、それに俺ん家のパピの3匹ね。
クジラとキョウジュはもう2年から3年一緒に過ごしていた。
お宅にお邪魔する度に俺も何度も会っていた、いつも逃げられていたんだけれどさ。
猫って不思議なものでクジラとキョウジュは仲が良いはずなのに環境が変わった俺の家では喧嘩さえしていたもんだ。
生きるのに必死。
それでね、キョウジュは預りの用が終わったから早々に帰宅。
でもクジラだけはまだ俺の家にいる。
なぜなら…クジラは極度の人間嫌いだというのが事前の情報だった。
どうやらトラウマに近いものがあるらしい。
サリーさんは優し過ぎてどうしようもないから少し俺が預って様子を見てみようという話になった。
多少は改善出来るかもしれないってね。

俺は安易に語られるペットブームってやつが嫌いだ。
誰もそのペットの事を本気で考えているとは思えない。
俺も猫が好きかと聞かれれば好きなんだろうけれどもどうもそういう好きではない。
パピに限って言えば心のどこかで『猫』とも思っていないから。
どこか同レベルの生き物として認識している感じがする。
人間嫌いでもいいじゃないか、好きに生きさせて放っておけばいいって思うでしょ。
俺もそれでもいいと思う。
家猫半分、ノラ半分ならね。
でも…家で過ごすのであれば人間嫌いというのはダメだ。
なんでってさ、結局死ぬまで面倒見るわけでしょ。
じゃあね、最低でも猫と人間は触れ合えなければならない。
猫が体調不良だったりどこかケガをしただとか…はたまた年老いて病気になった時に看護出来ないなんて最悪のケースだ。
そうして死んでいく猫はたくさんいる。
このクジラはね、飼い主のサリーさんでさえ触る事さえ許されなく手を出そうものならば強烈なパンチが飛んでくる。
故意ではなくとも少し近付いただけでシャ~!!
ナベジさん宅のファズとはわけが違う、あれは甘えん坊の聞かん坊だから大丈夫なんだ。
クジラのは猫パンチなんてかわいいものでなくマッハパンチ、骨に爪が食い込む類のパンチだ。
最初から威嚇レベルではない。
何よりも中途半端に人間に懐いてしまってはその人間がいなくなった時に猫はどうするのか。
猫にも人格ならぬ猫格のようなものがあると信じている。
人間のエゴで家で飼うのであれば人間が最後まで面倒が見れるように、しかも猫にとっても快適になってもらわなければ。
そしてクジラとの毎日が始まった。


大変。
クジラは家猫、人間と接して生きていかねばならない。
もちろん家にはいろんな人間が来るものだしね、ご飯を食べさせてもらえるとはいえ人間と居る事が過剰なストレスになってはいけない。
今の様子を見る限りなっていたはずだ、だって俺と目が合っただけでふるえているんだもん。
クジラは強くない、むしろ弱い。
弱さがクジラを強くしている、若いうちはまだそれでいけるね…でも。
俺の家でサークル…要するに檻のようなものに入れて部屋の真ん中、俺がデスクに向かっている時は同じくデスクの上に檻ごと乗っけて一緒に過ごすようにした。
家にもたくさん人が来るからね、とにかく人の目に晒して人間そんなに怖いもんじゃないだよというのを最低レベル教えなければいけなかった。
最初にクジラが構えれば人間も構えてしまうんだよというのを教えなければいけない。
そうすれば家猫としてもう少し楽に生きていけるから。

クジラは人間をいくらか猫より下等な生物に見ているようでね、人間から餌をもらう事を覚えてしまったのにその分別がついていなかった。
猫は猫、人間は人間、それがわかってやっと一緒に楽しく過ごせる。
猫が犬と違うのはね、元々犬っていうのは群れで生きる動物だから頭の指示に従う事で社会生活を成立させてきた生き物。
猫っていうのは独立性が高くあらゆるものを自分で判断出来る生き物。
だから人間がこうだと指示を出しても本質的に必要な指示と感じないから言う事をきかないだけの話。
クジラの判断の選択肢としてどうすれば人間との快適な生活がっていう項目が追加されるのか。
ある種、クジラから人間というものを認めてもらわないとこれは成されない。

俺も直接聞いたわけではなく人づてだから確かかどうかわからないけれどもね、クジラはどうやら幼少時に人間にいじめられたらしい。
そう思って接し始めたんだけれどもどうやら違う感じがする。
トラウマのようなものがあるかもしれないんだけれどね、それよりもとにかく臆病過ぎる。
ベース部分はそうであったとしてもそこから上積みされたものは明らかに違うもの。
余計な上積みを1度取っ払わないとね。
そこからは俺も噛み付かれる覚悟で腕突っ込んだり顔突っ込んだり、時に水鉄砲、時に餌の皿を引く、時に過剰に構って時に放置というのを繰り返してまる1日。
抱けた。
あれ程爪を立てパンチを繰り返してきたこの3年近くが嘘のように抱けた。
ご飯も手の平から食べてくれた。
そして間もなく飼い主のサリーさんが来訪。
サリーさんも抱けはしなかったけれど飼い主なのに初めて撫でれていた。
俺わかんなかったけれどサリーさん感動で泣いてたみたい。

その様子を見ていて俺も思う所があってさ。
人間と猫ってなんなんだろうねって。
パピもサリーさん経由で仔猫がいるって聞いてサリーさん宅で捕獲して今一緒に住んでいる。
捕獲というよりパピはおっす!ってな感じで俺に近付いてきたんだけれどそれも性格。
パピだとね、悪い事した時はよっぽどじゃないと叩きはしないけれど遠慮なくしばくし延々人間の言葉だけれども喋りかける。
さっきした事がなんで悪いのかを首掴んで顔面突き合わせてコンコンと説明していると不思議と同じ事はしなくなっていく。
今じゃもう誰が来ても大体は知らない人間と平気で遊んでいるし粗相も少なくなった。
高い場所に上りたくても台所やガス周辺なんかの事故が起こりやすい場所は登らないし余計な器物破損もしないしたまにはお風呂にも入れる。
最近じゃ人間同士の空気まで読めるようになってきた。
完全なる家猫だ。
弊害があるとすれば万が一俺が死んだりしてパピがノラにならなければならなくなった時。
虐待するような悪い人間でも平気でくっついていってどんな目に合わされるかわからないだろう。
でもいわゆる猫好きからは好かれる典型的な性格になったパピ。
パピが俺の事を好きかどうかは知らないけれどパピには全く遠慮なくストレスもないし困らされる事もない。
パピもご飯さえもらえれば後は誰とでも適当に付き合って楽しく遊んで生きていけるだろう。
例え俺じゃなくてもね、その点では安心。
仮にね、もし俺が何かで死んでも誰かがもらってくれるだろう、何の問題もなく飼いやすい猫。

そこからして俺からとても近い人間であるサリーさんとクジラ。
もうね、初めて撫でれて喜んでいる姿がなんともね…クジラも気持ち良さそうに落ち着いていたもんだった。
猫飼った事無い人からしたら考えられないでしょ、3年近く一緒に住んでいるのに触らしてさえくれない猫だなんてね。
奮戦した甲斐あって1日で第一段階が終わった。

ここからが問題。
クジラの過剰な威嚇癖をどうやって緩和させるか。
脅威、恐怖、それらのストレスを感じるからこそ発せられる威嚇。
これさえクリアすれば後は優しいサリーさんでも日々触れる事できっと他の人間も大丈夫になっていくだろう。
だから俺は鬼になる。
でもね、今までいろんな猫見てきたけれど、クジラの威嚇具合は随一。
シャ~っていうのはまだましなほうでグワァッ!!っていうのが凄い威力。
あれは家猫として相当損している、しかも緩和させてあげないと墓場まで持って行くしかないクジラのストレス。
どうしよう…迷った。
クジラは俺が飼っているわけじゃないからね、絶対過剰になる躾は迷った。
人間だってどちらかというと猫よりは精神が独立していない生き物。
俺からすれば猫の精神のほうが崇高なわけでね。
どうすればそれを尊重させつつ仲良くなれるか…迷ったけどあの撫でてお互い喜んでいる姿を思い出して結論が出た。
俺嫌われてもいいからやろう。

威嚇には威嚇返し。
尚も止まぬ威嚇には水鉄砲。
どうしたってここにいる人間と猫。
お互いの妥協線はどこか見つけなければ。
これを2日やり続けて今3日目。
クジラは俺の威嚇返しのせいで3日連続で恐怖からお漏らし。
俺初めて見たよ、猫が本気で失禁だなんて、それ程までに人間が嫌なのか、怖いのか、憎いのか。
体中おしっこまみれだからほっとく訳にもいかずその度に風呂場で檻ごとシャワー。
クジラは本当に辛そうだ。
でも折れない心、まだまだクジラの心には鉄のカーテン。
そのままにして風邪をひいてはいけないからやられる覚悟でその度に体を拭いて少し放置してまた部屋に復帰。
度々至近距離で睨めっこ。
恐らくクジラにとってはかつてない修羅場をくぐっている今だろう。
クジラ史の中で今が最もピーク振り切った辛さのはずだ。
こんなに人間に構われた事ないだろうから。
でも威嚇しなければ何も起こらないというのが少しわかってきてくれたみたいでね。
それがわかってくれればその時は人間に対するストレスが軽減されているはず。
俺もう嫌われてるんだろうけれどさ、いい。
この後何日かは放置気味で様子見だ。

まだ間に合う。
猫は犬よりも小さい時にいろいろ教えておいたほうがいいけれどまだ間に合う。
きっとクジラは今頑張ればもっと楽しく生きていけるようになる。
それが飼い主のサリーさんの幸せにも繋がる、絶対にそう。
いつか体壊しても病院だって気楽に行けるさ。



ごめんよクジラ。
でもお前は人間の家で生きていかなきゃいけないんだよ。
そのうちお前の好きなように俺を噛ませてやるからさ。
左腕嫌だから右腕にしてね。


さぁさぁ遠慮なくやり合おうかクジラ!
俺はお前が飽きるまでお前の話を1から100まで全部聞くぞ。
だから俺の話も少しでいいから聞いてくれ。
言ってくれれば大体の事は協力出来るぞ。
俺人間なんだって!それでお前猫なんだって!
でも人間と猫は一緒に過ごせるかもしれないでしょ~~!!


クジラ~~~!!!!!!
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